中高年で肩を動かした際に痛みが出ます。

また強く手や肩をついた後に、肩の痛みが出ることもあります。症状が強くなると、夜間うずくことがあります。

特に手をあげたり、手を背中に回す際に痛みが出ます。

転倒などのけがで起こることもありますが、多くは日常生活の中で徐々に起きた断裂がほとんどです。

若い年齢では、投球による不全断裂もあります。

肩を動かす筋肉（肩腱板）は肩甲骨を上腕に挟まれているため、傷がつきやすく、60歳以降では3人に1人が部分的な断裂があるといわれています。

多くの人は一時的な痛みで落ち着きますが、断裂の程度や場所によっては痛みが続く場合があります。

よく似た症状を起こす疾患として、上腕二頭筋長頭腱炎、石灰沈着性腱板炎、肩関節周囲炎（50肩）などがあります。

診察、X線（レントゲン）撮影、MRI、超音波などの検査で診断していきます。

痛みが強い初期には、安静と消炎鎮痛剤の内服、注射などが有効です。痛みで動かしにくい状況が続くと、肩関節の拘縮がおこりますので、症状が続いている場合はリハビリも行っていきます。

これらの方法で痛みが改善しない場合は、手術（関節鏡など）をすることもあります。

当院では肩の関節鏡での手術が可能です。

症状がある方は、一度ご相談ください。